運動について

涼しくなるとチョコレートが食べたくなる。秋の乾いた、スピッツの「正夢」を歌いたいような、冷涼な空気が私をチョコレートへ導く。決まってDARSかアルフォートに手を出す。ついでにポテトチップスも買う。勿論コンソメ味である。それを水出しのルイボス茶…

個人的ここ5年でわかったこと

1 中庸が良い、極端は避けよということ。余暇と仕事、義務と自由の関係もそうだが、何事も極端は避けよ。5:5ではなく6:4や7:3だったりすることもある。2 苦手な人間と情報からは距離をとれ。人間関係は生を形作る大きな要素である。自分が思っている以上…

炭酸水を飲み、カレーを食べ、鯨の鳴き声を聞く

炭酸水を飲み、カレーを食べてばかりいる。冷えた炭酸水を飲むと、ビールを飲まずしてビールを飲んだ気になるのでいい。お酒を飲まなくなってから、体調が良い。疲れにくく、疲れがすぐ取れる。世界が私を祝福してくれているような、穏やかな気持ちでいられ…

なぜ世の人々は退屈そうじゃないのか

退屈を感じている。仕事にしても、余暇にしてもだ。何にも悩んでいないのはある意味仕合せだが、退屈ではなく、刺激をどこかで求めているのだろう。酒、女、酒、女…求め始めたら埒が開かない。生きていく上である程度の目標は刺激と生きがいを与えてくれる。…

不安定な春

僕は春は気持ちが不安定になりがちである。僕の意思とは関係なく、体の自動的なプロセスでそうなっているみたいだ。緊張感があったり、焦燥感があったりする。特に朝にそうなりがちだ。かといって、生活に支障をきたす程重症ではない。僕の生活といえば、変…

理性についての小試論:『人はどこまで合理的か』批評

言語学者のノーム・チョムスキーは、人間の言語の本質は「再帰性」にあると考えた。再帰性とは文章が入れ子構造になりうることをいう。わたしたちは「犬」について話せるのはもちろん、「母の友人の配偶者の伯母の隣人の犬」について話すこともできる。「彼…

雪掻き

雪は煩悩のように積もる。僕の住む地域は雪国で、冬の朝は雪掻きをするのが常である。雪掻きは骨が折れる作業だと思われがちだが、僕は――自分でも意外だが――雪掻きが好きである。冬の早朝ほど清らかなことがあるだろうか。冷たく、清らかな空気と、辺り一面…

音楽について小試論

スピッツの「チェリー」や「ロビンソン」や「魔法のコトバ」とかを歌いたい季節になった。スピッツには不思議なバイブスがある。バンプやラッドが苦手でも、スピッツが苦手な人に会ったことがない。人の車に乗せてもらったとき、流れている音楽の7割くらいは…

慎みについて

運送業者は物を運び、詩人[ラッパー]は韻を踏み、賢者は自己をととのえる*1。賢い人でありたいなら、ブッダもいうように、自己をととのえるべきだと思う。僕は愚か者なので、自己をととのえんと、坐禅、お酒を飲まない(人といるとき、かつ相手が飲酒する…

アップルのメジャーアップデートについて

僕が持っているMacbook AirとiPhoneが今秋からメジャーアップデートより外されるらしい。何がまずいのか一応いうと、OSをアップデートしないとコンピュータの脆弱性が放置されてしまう。喩えるなら、妙齢の女性が一人で海外旅行に行くとき、その父親が感じる…

2022年8月

生きることは、心がつくる物語である。こうやって書くことは、僕の人生を具体的に物語化することだと思う。変わらないことがあるとすれば、変わることが変わらないことだ。両手を広げて受け入れる変化もあり、そうでないのもある。他人と僕の思想や生活等、…

最高善とは何か

最高善とは何かを近頃考える。アリストテレス曰わく、のことではなく、自己にとっての、及び他者にとっての最高善である。換言すれば、今日、人間は究極的に何を目的としているか、ということである。結論をいうと「幸福と意味」である。「幸福(意味)」と…

ノート#1

ある側面から見て正しいことは、別の側面からは誤っているかもしれない。ある側面からみて賢いことは、別の側面からすれば、愚かなことかもしれない。僕を含め、人々がこの相対の世界をさ迷うのも、無理もないことである。認知心理学でいわれる、立方体の図…

後出しジャンケン(韻文詩)

みんな大好き後出しジャンケン 俺に言わせりゃアホらしジャンケン ツイッターの烏合の衆、地震学者、記者どもジャンケンポン あとから出せば負けない、腹の中はいばってんの 誰が未来を予測できた? こいつらが本当の世界の敵だ みんな大好き後出しジャンケン…

日本で3人に1人は不労所得を得ている、かもしれない

気になったので調べ、計算してみた。いい暇つぶしになった。計算が粗かったり、間違えてる可能性があるので、そこは読者諸賢に留意されたい。 老齢年金受給者数(実数): 約4040万人*1 障害年金受給者数(実数): 約270万人*2*3 生活保護受給世帯数: 約163万…

そんな装備で大丈夫か?(韻文詩#12)

そんな装備で大丈夫か? 大丈夫だ、問題ない この装備が俺の最強さ 他の装備はどうなんだい? そんな装備で大丈夫か? 一番いいのを頼む 前の装備はまるでファミコンさ この装備で越える、この世のカオス

韻文詩#11

しがみつくなよ、過去の栄光 食えねえから捨てろ、ライク狩野英孝 「見える」のとこでは意識高い 「である」のとこでは意地汚い 「である」の処でイキリなさい どんなに「見える」を取り繕おうと、意味がない 要するに猛吹雪を毛布抜きで越えてく、それが人徳…

私的クリスマス・ソング3選

open.spotify.com open.spotify.com open.spotify.com 皆さん、楽しいクリスマスを おまけ: open.spotify.com

休むように仕事し、仕事するように休む

「休むように仕事し、仕事するように休む」というのが、僕の性に合致していると気づいてきた。休みも仕事もそれせんとすると、上手く出来なくなる。実際、僕の周囲の人間を観察していると、仕事を良くする人ほど、休むように仕事をする。チクセントミハイの…

猪苗代湖・会津若松・景観

夏は――いつも休んでいるような性格の僕がいうのもなんだが――よく休めたように思う。猪苗代湖という処に行き、遊泳し、車中泊をした。車中泊は初めてだった。僕の場合、車中だとあまり眠れないことがわかった。眠れないので夜の湖をずっと眺めていた。夜の湖…

2021年6月

体のともし火は目である。目が澄んでいれば、あなたの全身が明るいが、濁っていれば、全身が暗い。だから、あなたの中にある光が消えれば、その暗さはどれほどであろう。 (『新約聖書』マタイによる福音書6:22-23、新共同訳) 近頃はいい意味で好奇心が淡白…

何か物事を起こしたいという基本的な欲求?

ハリー・ハーロウが学生たちを動物園に連れて行った時、類人猿やサルたちが、ただ楽しむだけに問題解決をすることに驚いた。行動主義では、そのような強化されていない行動はけっして説明できなかった。1959年にハーバード大学の心理学者ロバート・ホワイト…

2021年4月(韻文)

師走から4月 セーターからシャツ、冬コートから春コートに袖を通す喜び 春は来た、僕の処に 顔はほころび、春は来た、心に

知識人とメディアが過度な悲観論に傾く理由:読書感想

インテリ文化は、本来こうした認知バイアス*1の修正に努めるべきものなのに、実は往々にして強化してしまう。 (中略)インテリ文化はネガティビティ・バイアスに対処することもできていない。対処するどころか、ネガティビティバイアスに便乗して得をしてい…

2021年3月

”太陽の下、新しいものは何ひとつない。"*1*2www2.bible.com これまでの厳冬が嘘のように、雪はすっかり解け、晴天の日々が続いている。芝生と林がある広い公園に行くと多くの人々が散歩したり日光浴したりしてchill outしている。温暖さを求めつつchill out…

2021年2月

冬は山を超えたかなと思う。ブラームスの交響曲第1番で例えるなら第3楽章あたりだろう。ブラームスの曲はどれも硬質、繊細かつ質実剛健である。ベートーベンがBMWだとすればブラームスはメルセデス・ベンツといったところか。まあ僕は車にあまり詳しくないし…

2021年1月

年末年始は前と同じく鯨のようにビールを飲んだ。年末年始だからといって、何かが終った訳ではないし、何かが始まった訳ではない。全ての日本人が、年始年始のように、52週間を、そして365日を生きれば幸せになるんじゃないかと思う。何かを特別視しない方が…

韻文詩#10

意識高いようで意地汚い 自己の正義に籠もる雑魚 信者 (followers) からは賛同、そんな奴らはバーロー 汝の敵を愛せよ、下着を取られたら上着も差し出せよ 乗り越えろよ愛でよ、自己の正義は諦めよ 生きているだろ? 人の間でよ

無執着な生と情熱的な生

多くの西洋の思想家たちは、仏陀と同様に、病気、老化、避けられない死といった苦痛について考え、彼とはまったく異なる結論に達した――人や目標や快楽に対する情熱的な執着を通して、人生は充実したものになるに違いない。 私*1は、かつて、哲学者のロバート…

大学時代のささやかで美しい思い出

僕が大学2年、ちょうど今くらいの時期だろうか。5限目の講義後のことだ。その講義はチームでなんか色々する、キャリアについての授業だった記憶がある。今の僕だったら絶対に取らないだろう(必修だったのかも)。自分でも驚くが、僕は比較的、外向的な気質…