2020-01-01から1年間の記事一覧

無執着な生と情熱的な生

多くの西洋の思想家たちは、仏陀と同様に、病気、老化、避けられない死といった苦痛について考え、彼とはまったく異なる結論に達した――人や目標や快楽に対する情熱的な執着を通して、人生は充実したものになるに違いない。 私*1は、かつて、哲学者のロバート…

大学時代のささやかで美しい思い出

僕が大学2年、ちょうど今くらいの時期だろうか。5限目の講義後のことだ。その講義はチームでなんか色々する、キャリアについての授業だった記憶がある。今の僕だったら絶対に取らないだろう(必修だったのかも)。自分でも驚くが、僕は比較的、外向的な気質…

韻文詩#9

異端、邪道、亜流、上等 被差別日本語哲学代表 批判、嘲笑、ナメた説教 全て灰にして極楽浄土 アメリカ様の直訳とちゃうぞ どちゃくそいかした土着信仰 異端、邪道、亜流で王道 (幅)きかせる”日本語”哲学最高峰

2020年10月

秋になった。秋は素晴らしい季節なのは言うまでもないが、冬に向かっていく憂鬱がやや胸にある季節でもある。太平洋側または関東以西にお住まいの方には分からないかもしれないが、日本海側の冬というのは殆ど晴れの日が無く、日が短く、寒くそして雪が降る…

2020年9月

Apple Musicで「2000年代邦楽ベスト」というプレイリストを聴いて、2000年代の日本のエートスを把握せんと試みているが、なかなか掴めない。エートスはどこからやってくるのでしょう? 自分の胸に問いかけてみてもわからない。偽物なんかに興味はない、本物…

韻文詩#8

天変地異宣言し、河が氾濫しても 反骨精神とちゃんと太え韻を持ち生きる毎日 暑いだけじゃまず変化ねえけど インターネット評価時代は評価しない

韻文詩#7

監視社会 感じたかい パンチライン トンチがない 壁に耳あり、障子に目あり、歩けばそこに防犯カメラ、働かざる者食うべからず?HA! 仕事をやっても、倒産かもな逃げられないぜ、監視社会、地獄の門が開かれた、どうだ、生きづらさを感じたかい?どこに行っ…

池田和久訳(2017)『荘子:全現代語訳・下』80-81頁抜粋

第5章 儒家の聖地魯の国に儒者は1人しかいなかった 莊子が魯(孔子の生国)の君主哀公にお目にかかった。哀公が言った。「我が国には孔子の教えを奉ずる儒者は多いが、先生の道を勉強する者はほとんどおりませんな」 莊子、「いいえ、お国には儒者もほとんど…

2020年6月

老荘思想の書物をよく読んでいる。よく分からない箇所もあるが、何回読んでも目新しさ、発見がある。僕の世界観と人間観にも合致しているのかもしれない。こういう思想に巡り会えたのは、学生の時分にヒュームの『人間本性論』を読んで以来である。荘子の思…

散文ではなく韻文で書く理由

韻文より散文の方が自由? 散文は分析的過ぎる;思考の必然性ではなく偶然性に任せる、それが韻文 まるで韻文は水泳;陸地にはない世界、韻文ならではの見解、まるでコペルニクス的転回 あと単純に面白い押韻、入っていく日本語の新しいゾーンに

2020年5月

5月は僕がもっとも好きな月である。僕が住む地域では夏日にいかないくらいの丁度いい気温と、冬に比べ晴れの日が増えたこと、そして1日あたりの日照時間が長くなった気候のお陰で、ひじょうに過ごしやすい日々が続く。シャツとジャンパーを着るくらいで丁度…

韻文詩#6

皮肉と冷笑より食べよういい肉と冷酒を 他者は変わらない、〈インターネット〉はバカみたい 子を抱くママみたいに柔和であれ 〈インターネット〉はもういってるさ、終盤まで

韻文詩#5

最近よく聴くベートーベン第5 暗から明へ整合性オーバヒート 運命への弱さより自由意志の強さ を論証することが文系 (humanities) のノルマだ 見せろ柔軟性あるヒューマニズム

韻文詩#4

おうち時間、気がつけば時経つもう2時かあ いかんと思いアラビアータ作る、これが生活の回し方 贅沢はしない、ネイマールのようにゴロゴロすることは得意、失せる世への興味 まあいかんな、と老子を読み、散歩に出る頃には過ぎてく6時

韻文詩#3

春陽照る肌寒いある日 バンクシーのような探究心で綴るルーティン、作る文士のような空気、この詩が私の分身 この形に凝る文士の書はまるでマタイによる福音の書 硬い韻が私の福音

最近観た面白い映画3選(ネタバレ無し)

マット・ロス監督・脚本「はじまりへの旅」Captain Fantastic ・自然科学、社会科学、哲学等のネタ(例えば哲人王など)が出てきて、それらの教養ユーモアが分かれば面白いかも。父とその6人の子供たちが、父の指導で自然の中で生きる体力・術そして大学生顔…

2020年4月

最近は疫病による外出自粛が社会正義として喧伝されている。僕の方の生活の変化としては、友人と直接会えなくなったこと、図書館そして外食に行けなくなった位で、それ以外は疫病以前とあまり変わらない;起臥、食事、YouTube、Spotify、Netflix、気が向いた…

蜂屋邦夫訳注(2008)『老子』(岩波文庫)岩波書店、228-229頁抜粋(第50章)

[現代語訳] 人は生まれ出て、そして死んでいく。生をまっとうする者が十分の三、早くに死ぬ者が十分の三ある。そして人民のうち、生きることに執着し、みだりに行動して死地に向かう者が、また十分の三ある。いったい、それはなぜか。生きることに執着しす…

韻文詩#2

「インターネットは存在しない」 いいじゃねえかよ、〈インターネット〉はもうダサい Pourquoi?(プルコワ)と問え、あらゆることは いかにつながるかより、いかにつながらないか それが私のファイナルアンサー

韻文詩#1

PCR陰性だろが陽性だろうが社会は変わらんどうせ それ以上に意義があるどう生きたかに 人間なんて浅はか わかるか? このバカさが 知恵いでて大偽あり イエスがいてもこの世は台無し