2022-01-01から1年間の記事一覧

雪掻き

雪は煩悩のように積もる。僕の住む地域は雪国で、冬の朝は雪掻きをするのが常である。雪掻きは骨が折れる作業だと思われがちだが、僕は――自分でも意外だが――雪掻きが好きである。冬の早朝ほど清らかなことがあるだろうか。冷たく、清らかな空気と、辺り一面…

音楽について小試論

スピッツの「チェリー」や「ロビンソン」や「魔法のコトバ」とかを歌いたい季節になった。スピッツには不思議なバイブスがある。バンプやラッドが苦手でも、スピッツが苦手な人に会ったことがない。人の車に乗せてもらったとき、流れている音楽の7割くらいは…

慎みについて

運送業者は物を運び、詩人[ラッパー]は韻を踏み、賢者は自己をととのえる*1。賢い人でありたいなら、ブッダもいうように、自己をととのえるべきだと思う。僕は愚か者なので、自己をととのえんと、坐禅、お酒を飲まない(人といるとき、かつ相手が飲酒する…

アップルのメジャーアップデートについて

僕が持っているMacbook AirとiPhoneが今秋からメジャーアップデートより外されるらしい。何がまずいのか一応いうと、OSをアップデートしないとコンピュータの脆弱性が放置されてしまう。喩えるなら、妙齢の女性が一人で海外旅行に行くとき、その父親が感じる…

2022年8月

生きることは、心がつくる物語である。こうやって書くことは、僕の人生を具体的に物語化することだと思う。変わらないことがあるとすれば、変わることが変わらないことだ。両手を広げて受け入れる変化もあり、そうでないのもある。他人と僕の思想や生活等、…

最高善とは何か

最高善とは何かを近頃考える。アリストテレス曰わく、のことではなく、自己にとっての、及び他者にとっての最高善である。換言すれば、今日、人間は究極的に何を目的としているか、ということである。結論をいうと「幸福と意味」である。「幸福(意味)」と…

ノート#1

ある側面から見て正しいことは、別の側面からは誤っているかもしれない。ある側面からみて賢いことは、別の側面からすれば、愚かなことかもしれない。僕を含め、人々がこの相対の世界をさ迷うのも、無理もないことである。認知心理学でいわれる、立方体の図…

後出しジャンケン(韻文詩)

みんな大好き後出しジャンケン 俺に言わせりゃアホらしジャンケン ツイッターの烏合の衆、地震学者、記者どもジャンケンポン あとから出せば負けない、腹の中はいばってんの 誰が未来を予測できた? こいつらが本当の世界の敵だ みんな大好き後出しジャンケン…

日本で3人に1人は不労所得を得ている、かもしれない

気になったので調べ、計算してみた。いい暇つぶしになった。計算が粗かったり、間違えてる可能性があるので、そこは読者諸賢に留意されたい。 老齢年金受給者数(実数): 約4040万人*1 障害年金受給者数(実数): 約270万人*2*3 生活保護受給世帯数: 約163万…

そんな装備で大丈夫か?(韻文詩#12)

そんな装備で大丈夫か? 大丈夫だ、問題ない この装備が俺の最強さ 他の装備はどうなんだい? そんな装備で大丈夫か? 一番いいのを頼む 前の装備はまるでファミコンさ この装備で越える、この世のカオス

韻文詩#11

しがみつくなよ、過去の栄光 食えねえから捨てろ、ライク狩野英孝 「見える」のとこでは意識高い 「である」のとこでは意地汚い 「である」の処でイキリなさい どんなに「見える」を取り繕おうと、意味がない 要するに猛吹雪を毛布抜きで越えてく、それが人徳…