2020年6月

老荘思想の書物をよく読んでいる。よく分からない箇所もあるが、何回読んでも目新しさ、発見がある。僕の世界観と人間観にも合致しているのかもしれない。こういう思想に巡り会えたのは、学生の時分にヒュームの『人間本性論』を読んで以来である。荘子の思想では「無用の大木」という話が特に好きだ。僕も無用の大木でありたいし、他人から役に立つ人間だと思われないようにがんばろうと思う。

老子が主に韻文で書かれているのも興味深い。個人的には儒教が主に散文で書かれてあることへのカウンターだと考えている(老子の思想はしばしば儒教に批判的)。現代のラップとも関連性がありそうだ。僕が韻文を好むのはラップ、西洋詩、洋楽、そして古典が韻文で書かれていることがあること(『ダンマパダ』等)を因としているのだが、突き詰めてみると古今東西面白そうな世界が開けていそうである。人によっては世界最古(最長)の文学というひともいる。

友人と川へ泳ぎに行った。日によっては夏日たまに真夏日になることもあるが、川の雪解け水は冷たく、泳ぐにはやや早いかなという感想を持った。