旅行記・東京編

5日間の旅。そのうち1日目と5日目は東京のまちを散策した。東京の電車が好きだ。発車メロディが好きだ。混沌と落ち着きが同居しているのも好きだ。

東京の郊外を歩いていると『あたしンち』を思い出す。ああ、この街はミカンちゃん、ユズヒコ、あたしンちのお母さん、お父さん、そして彼らの学校、勤め先、友人関係があるのだ。そう思うと胸が一杯になる。この街には人々の生活と実存があるのだ。

満員電車に乗る。バックパックを前にして乗った。よくもまあこんなのに毎日乗ってて平気だなあ。自転車で通勤すりゃいいのに、と思ったり。でも少しだけ楽しい。

僕は北国出身なので東京の冬は幾分気持ちいい。晴天だったせいかもしれないが。気候は人間の思想と情動を変える。人間なんてそんなものだ。

しかし何回か日本を旅して思ったことだが、太平洋側と日本海側は文字通り空気が違う気がする。太平洋側のほうが空気が緩い。日本海側は空気がキリッとしてる。気温のせいではない。

しかし日本の街ってのは東京だろうがどこでも同じ雰囲気がある。日本という雰囲気を共有しているようだ。道路とか電柱とかどこかで見かけたことがあるようなお店とか、どこも同じ。そんな気がする。

しかし東京はどこをみてもまだ見切れてない、そんな街だ。また行こうかな、東京。夏はいやだけど。

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