2020年5月

5月は僕がもっとも好きな月である。僕が住む地域では夏日にいかないくらいの丁度いい気温と、冬に比べ晴れの日が増えたこと、そして1日あたりの日照時間が長くなった気候のお陰で、ひじょうに過ごしやすい日々が続く。シャツとジャンパーを着るくらいで丁度いい季節だ。一方で、4月は異動やら入学やらで生活の変化を半強制された人たちが多く、浮足立っているのが個人的に苦手なのだが、5月は4月に比べ落ち着いてくるのも5月が好きな理由の一つだ。

林や森に行き、新緑が茂っている中を散歩することが密かなる楽しみになっている。森の場合だと、熊が出てきそうなので口笛を吹いて進む。熊鈴をつければいいのだが、僕は思いつき、つまり無計画的に森に行くことが多いので、熊鈴をつけずに行ってしまう。過去に、野生のカモシカに一度遭遇したことがあるのだが、例えていえば馬くらいの大きさに角が生えた動物で、草食動物でおとなしいのだが、恐怖を感ぜざるを得ない。最近では1と0でできた森で遊ぶことが流行りみたいだが、実際の森でも遊んでみよう。

ところで、年初に「怒らない(怒りを捨てる)」「余計なことをしない」「面倒なことをしない」という3戒を自分に立てたのだが、元々3つとも(人と比べ)しない方なので、わりかし守れている印象である。特に「怒らない」ことを守れていると、自分が統御できている実感があり、気持ちよさすらある。「気持ちよさ」といってもドーパミン系の気持ちよさではなくセロトニン系の気持ちよさであるので、仏教語でいうところの「禅定」という語が適切だろう。