ブログを公開することについて

‪僕はブログを公開するのが苦手である。というのも、以下のような経験があったからである。‬


‪僕が14歳(2008年)のときにブログが流行ったときがあった。アメブロ芸能人ブログが流行っていた時分だったと思う。‬

僕がブログを知ったのは、従姉に教えてもらったのがきっかけだった。流行を教えてもらったのである。

‪周りの誰も携帯を持っていない時分で、親のパソコンを用いて発信される、友人との、新しい刺激がありそうなコミュニケーションツールであると同時に、自分の思想を書き込んで、見てもらえるであろう場所だった。‬僕は魅力を感じた。

‪早速ブログを始めた。周りの級友は誰もブログというのを知らなかったので、鼻が高かったのは否定できない。‬インターネットというものを通じての自己実現の可能性みたいなのを感じた。

‪しかし結局、3記事程書いてブログは辞めた。単に文章を書くのが下手なのもあった。自分の文才のなさが滑稽に見えたんだと思う。‬

その後、別の女の子が書いたブログが周囲で人気になり、まわりでもブログを書く人が増えた。人の思想を知ることができたのは楽しかった。

しかし、僕が書く段になると、外出時に服装を気にするように、文章もファッションしたくなるものである。その時に僕は尊大な羞恥心というものを知ったのかもしれない。

‬そして、僕は自分が好きだったことが周りで流行り始めると、萎えてしまう性格である。周りでブログが流行ったときも例に漏れず萎えてしまった。

 

 


‪現在、僕は23歳だが、未だにブログを公開することに対して苦手意識がある。この時の経験が仇になっているのかもしれない。換言すれば、「人に読んでもらうために書くこと」に抵抗がある自分と、見てもらいたい自分、両者が共存していて、その矛盾がヤなのかもしれない。

そして、この矛盾した感じは大学時代のレポート、卒論、そしてツイッターにも及んでいる。やれ困ったことだ。

‪なお、現在でもブログに下書きはいくらか溜まっているのだが、「公開するほどでもないな」という悟り文句が胸をかすめる。どちらでもいいことはわかってはいるし、人は自分のことを気にしていない、というのは重々わかってはいるのだけれど。インターネットは簡単なようで難しい。

僕は未だに14歳の時の「ブログにたいする自意識」を越えられていないのだ(かなりマシにはなっているが)。‬

以上、やや叙情的ではあったが、ブログ公開についての所感を書いた。